自然と共に歩む 『愛の手』 だより ◆薬剤師のブログ◆

お悩み相談専門店(漢方薬局と心のケア)として営んでます。薬草など自然を主体にご紹介し、感じることも色々綴ってます^-^  ≪あんく♪≫

著者 不詳

花か雑草かの違いは、判断の違いにすぎない。

 

【物や物事の見方、思考、捉え方などの判断は、とても大切だと想う。惑わされない「真実の視点」を持ちたい私。 あんく♪より】

  

◆29 『ドクダミ』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

Posted by あんく♪ on   10 comments   0 trackback  

大昔から民間薬の「ドクダミ」さん       
        【 大昔から 名前の由来 活躍 使用法 食品・医薬品 守護者は誰? 】




けろけろけろけろ
けろけろけろけろ posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



梅雨に入り、皆さん、いかがお過ごしでしょうか

梅雨と言えば、紫陽花のお花が有名ですが、
ドクダミさんの、雨にぬれながら咲く姿も印象的です

皆さんは、いかがでしょうか

本日は、「 ドクダミさん 」 について綴りたいと思います

フォト蔵さんの、カエルさん と ドクダミさん のお花のフォトと共にどうぞ



どくだみ雫。。。。(3)
どくだみ雫。。。。(3) posted by (C)ここわんこ



【 大昔から 】
私の子どもの頃、夏の冷蔵庫にドクダミのお茶が入っており
独特な臭いのお茶で、身体によいと言われ飲んでいました
麦茶がなかった家で育ったように感じます
特に父が肌荒れがつよく、飲んでいた記憶があります

実は「 ドクダミ 」 の薬草としての歴史は古く、2000年以上前から
民間で使用され愛されてきたとされるほどの、大昔からの身近な「 民間薬 」のようです。
全国的に自生して、生命力があり、薬効も多く昔から活躍してくれた
有名人の民間薬の ドクダミ だと思います


ドクダミ には、独特な臭いがあります。
それが苦手な方もいるのではないでしょうか
でも、その臭いからでしょうか、虫つきが少ない ドクダミ さん でもあります
薬草取りの経験で、独特な臭いを放つ植物には虫が少ないとようでした。
でもドクダミは、意外に、乾燥させると、その臭いは薄くないます。

そんなドクダミさんには、どんな個性があるのでしょうね
どのくらい ドクダミ さんの事を皆さんはご存知ですか



ドクダミ 和名:(毒溜・毒痛)
ドクダミ 和名:(毒溜・毒痛) posted by (C)カノープス



【 ドクダミ 】
科名 : ドクダミ科
生態 : 6月前後に、全国の少し湿り気のある半日影地の場所を好んで自生する多年草。
採取 : 花の開花時期に全草を刈り取り、乾燥して使用する。

      *乾燥方法は、地方により色々ある。(日干し、陰干し、湯通し干しなど)
        開花時期でない場合も、生の葉茎を使用したり、
        冬は根を掘り出して使用することも可能。

生薬名 : 十薬、重薬 (じゅうやく)
五味 : 辛        (酸・苦・甘・辛・鹹 の味)
五性 : 寒        (寒・涼・平・温・熱 の性質)
帰経 : 肝・肺      (作用する五臓腑)



どくだみ雫。。(1)
どくだみ雫。。(1) posted by (C)ここわんこ
           


【 名前の由来 】
ドクダミと言うネーミングは、ドクドクしい名前ですよね~
まるで毒草のような・・・ でも実際は逆で、毒を除いてくれる植物さん。

毒をとどめる、抑制する、毒や痛みに効くでの          「どくだみ」
独特な臭いから「毒留め」と呼ばれ転じた            「どくだみ」
10種の(馬)の病気が治る、10の効能を持つとされ       「十薬」
沢山の効能があるという意味で                  「重薬」  

などなど
謂れは、色々ありますが、
毒を制する効能や、色々な症状に使用できることより
ネーミングが付いている薬草さんなのは確かのようです

またある研究によると、
生薬を使う場合も含めると、なん「 257の効能 」があるという説もあります

昔の人が、取とりあえず 「 まずは身近なドクダミを 」 と、使用してたのがわかります
これが、長い間、愛されたてきた理由のひとつでもあると思います

 

寒いけれど、ぼくは元気です♪
寒いけれど、ぼくは元気です♪ posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 大活躍 】
では次に、ドクダミさんに どんな作用があるかご存知ですか

やはり皮膚炎や毒だしではないでしょうか
地方により使用用途も色々あると思いますが、ご紹介いたします

①湿疹や、かぶれなどの皮膚の炎症 
②化膿症  (蓄膿症・中耳炎・にきびなど) 〔 外 用 〕 
③感染皮膚炎  (水虫・たむしなど)     〔 外 用 〕
④高血圧、動脈硬化の予防 
⑤毛細血管の強化作用
⑥膀胱炎  (腎炎など)
⑦利尿、便秘 
⑧むくみ、腫れ  
⑨痔疾患、汗疹               〔 外 用 〕
⑩毒虫刺れ                 〔 外 用 〕
⑪打ち身                  〔 外 用 〕
⑫切り傷                   〔 外 用 〕
                                        などなど

やはり、沢山の効能がある事が、うかがえますね
皆さんは、どの位ご存知でしたか



水玉の世界4
水玉の世界4 posted by (C)ここわんこ



【 使用法 】
上記は、通常は、乾燥させた全草を煎じてお茶などで飲みます
また、外用の場合、昔は「 生の葉 」を使用してました。
生の葉を用いて蒸した葉のほうが、作用が強い事を知っていたからのようです


   *生の葉 → アルミホイルなどで生の葉を包み、火で炙り
          ドロドロになった膏薬状のドクダミを作り、患部に塗る。
          もしくは、すり潰すか揉んで幹部に塗布する。

他には、煎じた液で患部を洗ったり、入浴剤として使用されてきました。

また、お酒に浸けて抽出したエキスを、化粧水などとしても使われてきました
吹き出物やにきび肌の人には、殺菌作用が効果的であったと思います。
これは、美白効果があるといわれている部分かもしれません

これらは、ドクダミの以下の作用によるものです。
   清熱、解毒、排膿、抗菌作用  ( デカノイルアセトアルデヒド成分 )
   利水・便秘改善作用 ( ケルシトリン、クエルシトリル成分 )      など

実は上記しました、ドクダミの臭いは
抗菌作用のある 「 デカノイルアセトアルデヒド 」 や 「 ウラルアルデヒド 」 の為です。

どうも、独特の臭いを放つ植物は、虫や害虫を寄せ付けない、または少ないようで、
そうして、自己防衛して生き残っているとも言えるかもしれません

但し、乾燥したドクダミには虫が付き易いので、保存には注意が必要です



どくだみ雫。。。(2)
どくだみ雫。。。(2) posted by (C)ここわんこ



【 食品のお茶であり、医薬品でもある 】
ドクダミが漢方薬として使用されるより、どうも多くが
身近な民間薬として、自然の救急箱のように使用されてきたドクダミさんのようです

ドクダミは今でも、食品の飲料の茶葉だけでなく
国が定めた規定の 「医薬品の生薬 : 十薬 」 としても薬局で売られています


ただ、清熱解毒もあり、 「 寒性 」 であるドクダミは、
冷えが強い人や、冬に沢山飲むのは、控えたほうがよい薬草でもあります。
人の体質による、バランスの大切さの部分です。
特に、妊婦さんの使用は、注意が必要です

もし、冷え症の人が飲みたい場合は、温める 「 温性 」 の性質の
薬草やお茶と一緒に煎じるとよいと思います。

また、暑がりタイプで、腸に熱を持つ便秘で悩んでいる人は
「 涼性 」 で便秘によいとされる民間療法でよく使用されてきた
「 ハブ茶 (決明子) 」 と合わせて煎じると、飲み易く効果的かもしれません。

この考えは、東洋医学の薬膳の部分でご紹介した部分でもあります




( ̄∇+ ̄)vキラーン爽やかに~
( ̄∇+ ̄)vキラーン爽やかに~ posted by (C)ここわんこ



【守護者は誰? 】
長い歴史の自然界を守るのは誰? 自然界を破壊しているのは誰? なのでしょうか

長い間親しまれてきた、ドクダミさんも 年々姿が減っているように感じます
ドクダミの名前を知っていても、姿を知らない方も多いかもしれません。
長き伝統が、近年の間で激減していると思うと、本当にこのままでよいのだろうか
と考えさせられます

それは植物だけではありません。 昆虫や自然界の生命の多くに言えるのだと思います。
大きな事は出来なくとも、きっと皆さんにも私にも何か出来る事があると思います

人間の記憶や意識の中に、植物や昆虫や動物の存在が消える事が、
その存在の絶滅に繋がっているようにも感じます

自然に触れる機会が減れば減るほど、その自然生命の記憶や意識は薄れるのかもしれません


私の子どもの頃、田んぼの中で、レンゲやカエルとたわむれて、 遊んでいました。
自然と会話して、一人で遊んでいても、一人の感覚がなかった感じで、とても懐かしいです
気付けば、そんな遊びをする子どもの姿を、田舎でも殆ど見なくなりました。。。

誰もが、一日一回でも、自然をみつめる時間を持てるといいなぁと感じます

意外にその心が、『心と身体の健康の一歩』 であり、
                       『自然も守る一歩』 であるかもしれません


あなたは、どう思いますか




レンゲにヽ(〃^・^〃)ノ チュッ♪
レンゲにヽ(〃^・^〃)ノ チュッ♪ posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



皆さん、如何でしたか
       あなたは、長い間親しまれてきた民間薬の 「 ドクダミ」  さん  から
                              どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです





【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 許可を得て共有させて頂いています。
      無断の使用は、ご遠慮願います。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)


注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      民間や伝統療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、医療とは異なります。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師の専門の方にご相談ください。 


【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
   

スポンサーサイト

◆4 『 陰と陽 バランス ④』 東洋医学(漢方・薬膳)より

Posted by あんく♪ on   6 comments   0 trackback  

陰と陽 すべてのバランスの大切さ 4          
        【 漢方薬・薬膳 ご用心 一物全体 体質を知る 未病のうちに 早めに対策 】



私の地域では、水田に水が引かれる時季になりました
これから、カエルたちの合唱も増えることでしょう

本日は、前回まで綴りました、「陰陽 すべてのバランスの大切さ ④」で
①②③をまとめて綴りたいと思います

      前回の記事にご興味のあるお方はこちらからどうぞ 
    ◆ 4  『 陰と陽 バランス ①』  東洋医学(漢方・薬膳) より  
               【 陰・陽 自然と共に 変動 バランス 東洋と西洋 東洋(中)医学の良さ 】
       ◆ 4  『 陰と陽 バランス ②』  東洋医学(漢方・薬膳) より 
               【 体質とタイプ 中庸 千差万別 薬膳 】
           ◆ 4  『 陰と陽 バランス ③』  東洋医学(漢方・薬膳) より 
               【 証 漢方薬 薬膳 薬(医)食同源 】

実は、今回のテーマが、こんなに長くなると思ってなかった私
いつも長い記事を読んでくださり、ありがとうございます

では今回もフォト蔵さんの、美しいバランスの翼を持った鳥たちのフォトと共もお楽しみください



左旋回ユリカモメ1
左旋回ユリカモメ1 posted by (C)qumyah



【 ご用心 】
自分に体質に合った、自分の体の全体のバランスを整えるものを摂取することの
大切さや意味を、東洋医学・医(薬)食同源の視点より説明してきました。

これまでの紹介で気付いていただけると思いますが、
テレビや雑誌などで 「〇〇が身体によい」 と情報が流れると
それに飛びつきがちな人間ですが。。。

大切な事は、『 ご自分の体質に合うか合わないか 』 だと思います。
自分に体質に合うものでなければ、情報のような効果は得れない訳です
逆に、悪化する事もある訳です

成分だけでなく、そのものの性質を知る大切さもあると思います

また特に、あるものの抽出成分だけ摂取する薬やサプリには、
手軽で、即効性や効果が期待できる利点があります
でもその分、副作用や継続の問題もでてきます
また、サプリの種類が増えた現代、必要なものの選択も難しくなります

そのものすべてを頂くほうが、全体のバランスを崩し難く身体に優しいように感じてます


例えば、ひとつの野菜の葉や皮など、すべて無駄なく頂く事です。
        ( 大根の場合 : 大根の根・大根の皮・大根の葉など )


飛翔 コサギ
飛翔 コサギ posted by (C)プレティオ


この考えを「 一物全体(いちぶつぜんたい) 」と言います
つまり、「 全体でひとつとする 」という意味で、
「 食物は切り分ける事なく、丸ごといただくのが良い 」 という考えを示し
特に、薬膳で大切にされています

丸ごと頂いたほうが、バランスを取り易いという、考えでもあると思います
また、すべてを大切にする事にも繋がります

また、同じ漢方薬でも、服用しやすく加工された「エキス細粒」より、
昔ながらの自然な生薬の「煎じ薬」の方が、効果が早く高いようで、
症状により煎じ薬を出される先生もいます

  自然界のものを、ありのまま、丸ごと頂く大切さと有り難さ
  自然の力
  バランスの大切さ   
     などを、感じる部分だと思います

話が少しそれましたが、
現代は情報社会で、情報に流され易い時代でもあると思いますが、
「 一物全体 」 の言葉のように、
どんな情報でも、あくまでも 『 全体の中の一部 の情報 』 だと言う
捉え方が、大切だと感じてます



飛行体勢へ/蒼鷺4
飛行体勢へ/蒼鷺4 posted by (C)qumyah



【 体質を知る 】
個人で、体質を細かく分類するのは難しいと思いますが
大まかな分類は出来ると思います

ご自分や家族の方の症状だけなく、「 体質をまず知る事 」が、
薬膳だけでなく、日常の何らかの対策になるように思います

注意できることや、何か対策がひとつでも増えれば、
身体に対する、やさしい思いやりに繋がると感じてます



ダイサギ・雪景色
ダイサギ・雪景色 posted by (C)qumyah



【 未病のうちに 】
始めに述べた 「 未病 」 と言う言葉を、皆さん聞いた事がありますか

    陰陽などのバランスを取り合う                 健康
 
 何らかの要因で、陰陽などのバランスを失う          不調・未病

そのまま進行すると、陰陽などのバランスが悪化          病気

「 未病 」 とは、病気になる一歩手前、
つまり体のバランスが乱れ始めた 初期~悪化前 の状態です。
最近、TVのCMでも 使われていますよね

この未病の内に、体内のバランスを整えなおす事が、病気を未然に防ぐ事にも繋がるわけです

これは、東洋医学(漢方・薬膳)の得意な部分のひとつでもあると感じてます



後楽園 タンチョウ園内散策(7)
後楽園 タンチョウ園内散策(7) posted by (C)プレティオ



【 早めのバランス対策 】
3回にわたり 「 陰・陽 」 「 バランスの大切さ 」 を 、漢方学や薬膳の事を交えて、主に綴りました

人間も自然界のバランスも、崩れ乱れ始めた早いうちに、改善に努めたいものですね
また、この 「 バランス 」 は、
見えないもの含めてすべてに求められているようにも感じてます
あなたの身近な事や物、バランスが、とれていますか  いかがでしょうか

ひとつのバランスの乱れは、他の乱れに繋がっている。。。
早ければ、早いほど、改善も早くなる。。。 どんな事でも当てはまると感じます


あなたの体は、あなた自身で無意識の内、
良くも悪くも変化させている部分があるかもしれません
無意識の内に、「 地球や自然環境 」 を悪化させてきた部分に似ているのかもしれません

自然環境が乱れてバランスが崩れている状態は、人間のバランスも崩れ易い状態にあります
この地球も、環境も、人間が悪化させたら、人間に還ってくるのだとも感じています。

まずは、身の廻りの事から、後まわしにせずに
            何でも早めに取り組めるようになりたいですね




コサギ
コサギ posted by (C)プレティオ



皆さん如何でしたか
   あなたは  「 陰・陽 バランス 」 や 「 東洋医学 (薬膳・漢方) 」 から
                           どんなメッセージや何を感じましたか


より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです











【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 共有させて頂いています。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)
      無断でのご使用はできませんので、ご了承ください。

                  

説明の表現について : このブログの「東洋医学」とは、
            中医学より発展した、日本の漢方医学などを含めたものです。
            中医学は、古くからの書籍や学説(者)などにより少々異なり、
            色々な「派」の考えの中で、発展してきた経緯もあります。
            また日本に伝わり発展した、日本独自の「漢方医学」でも
            異なる部分もあります。 しかし根源は、同じものです。
            よって、表現や説明も様々な部分がありますので、
            その点は、ご参考にして下さい。


東洋医学 : 中医学や漢方医学また薬膳の捉え方の一部を、ご紹介させて頂いています。  
       東洋医学は、奥の深い医療です。
       同じ症状でも、個人により漢方薬は異なる場合もありますし、
       また、異なる疾患でも同じ漢方薬が処方される場合もあります。
       ご興味のあるお方は、まず専門の医師や薬剤師の方にご相談ください。 


◆4 『 陰と陽 バランス ③』 東洋医学(漢方・薬膳)より

Posted by あんく♪ on   6 comments   0 trackback  

陰と陽 すべてのバランスの大切さ 3          
                    【 証 漢方薬 薬膳 薬(医)食同源 】



早くて6月、梅雨の月になりましたね

前回、陰・陽のバランスより、「 薬膳 」 が主体で綴りましたが、
今回は、「 漢方薬 」 を主体に綴りたいと思います

     前回までの記事にご興味があるお方は  どうぞ 
               ◆ 4  『 陰と陽 バランス ①』  東洋医学(漢方・薬膳) より 
            ◆ 4  『 陰と陽 バランス ②』  東洋医学(漢方・薬膳) より

本日も、フォト臓さんのステキな鳥達のフォトと共に、どうぞご覧ください



翡翠 飛び出し(1)
翡翠 飛び出し(1) posted by (C)プレティオ



【 「 証 」 について 】
前回の薬膳では、
「 暑がりタイプ 」 と 「 寒がりタイプ 」 を例に用いて説明しました

薬膳の基礎の考えは、バランスを取る事を大切にしており、食材の性質を用いて
暑いものは冷やし、不足しているものを補い、過剰なものは取り除く
が基本でした。

漢方でも、基本は同じです。
漢方では 、詳細に問診などおこない
食材でなく、効能・効果が強い生薬(中薬)を用いています。
症状に応じて、生薬を 「 バランスよい比率 (加減) で組み合わせたもの 」 が薬であり、
漢方薬になる訳です

二、三千年もの前から、使用されてきた 「 生薬のバランスよい比率構成の漢方薬 」が、
身体のバランスを整えるように、作用してくれるとも表現できると思います

翡翠 照れる二人(羽)^^
翡翠 照れる二人(羽)^^ posted by (C)プレティオ

また、漢方薬  は、
服用する人の 「 身体のバランスと整えてくれるものを選択する 」 必要があります
それには、
詳細な四診(問診・望診・聞心・切診)などで、
臓器の状況や症状また生活習慣などを様々な患者の方の情報より、
その人の 『 身体と、心と、環境状態 』 などを詳しく調べる必要がある訳です

この時間をかけて詳しく問う問診などは、患者さんの安心感も得られると感じてます

そして、様々な基本概念に添って、身体の状態を 『 証 』 で表現します。
いわば、その人の 「 証 」 が決まり、初めて合う漢方薬や生薬が選ばれます


  ★ 病院などの専門の漢方科や漢方薬局などでは、詳しく問診すると思います。
     西洋の病院や薬局において、一部の症状のみから漢方薬を使用する場合もあります。
     本来の中医学では 「 証 」が大切になります。 とても奥が深い東洋医学の世界です。

翡翠 成立
翡翠 成立 posted by (C)プレティオ

つまり、患者さんの病状や状態をより理解する事で、
患者さんにもっとも近い 「 証 」、もしくは同じ方向性の示す 「 証 」
を決定するのがポイトになる訳です

よって、その 「 証 」 が、とても大切になるのです。
証を決める事を、「 弁証する 」 などと表現します


  
恋の季節
恋の季節 posted by (C)プレティオ



【 証 と 漢方薬 】
この証の決め方、証のつかみ方が
実は、「 中医学 」  と 「 日本漢方学 」 では、少し異なっている部分もあります。

どちらが良いというものでなく、
大切な事は、その患者の方の現状態(証)により合った漢方薬を
選ぶ事であると思っています


同じ方を向く(海猫ver.)1
同じ方を向く(海猫ver.)1 posted by (C)qumyah

ただ、日本漢方医学は、あくまでも日本に中医学が伝わり、発展したものなので、
奥が深くなればなるほど、中医学の概念がとても重要になると思います

また、東洋医学は、「 同じ病気 」でも、体質や身体の状態が異なり
「 証 」 が異なると、漢方薬も異なります

逆に、別の病気の場合でも、「 証 」 が同じ場合は、
同じ漢方薬になる分訳です

同じ方を向く(海猫ver.)2
同じ方を向く(海猫ver.)2 posted by (C)qumyah

例えば、「葛根湯」は、皆さんよくご存知と思います
風邪の漢方薬として有名だと思います

しかし、胃腸に熱がある(潜んでいる)場合の下痢
    背中のこわばりや肩凝り
    乳腺炎(特に熱がある場合)

などの症状にも 「 証 」が合えば、使用されるのです
意外に、知られてない部分だと思います

また、風邪の症状でも、「 証 」 が異なれば、
葛根湯でない、異なる漢方薬を服用する事になります

これが、漢方薬の面白さでもあると思います
また、現代でも 「 何故効果があるのか、科学的な証明が出来ていない部分もある 」
漢方薬なんですよ

同じ方を向く(海猫ver.)3
同じ方を向く(海猫ver.)3 posted by (C)qumyah

漢方薬が奥が深いことや、西洋医学と捉え方が異なる事などを、
少しご理解いただけましたでしょうか

漢方薬は、副作用が少ない、又は副作用がないと思われている方もいるようですが、
漢方薬も薬なので、副作用はあります

また、自分の「証」と逆の漢方薬を服用したりすると、悪化する場合もあります
よって漢方薬を服用される場合は、専門の方にご相談する事をお勧めします


ウミネコ4
ウミネコ4 posted by (C)qumyah



【 漢方薬 と 薬膳 】
漢方薬と薬膳の大きな違いは
漢方薬では、効力がある生薬の組み合わせですが、
日常的な家庭薬膳(食養・予防)では、食材(食材にもなる生薬も含む)が主に用いられる部分です。

よって、日常の食材を使用するので、家庭薬膳(食養・予防)などでは
「 証 」 が詳細でなく、「 基本的な証の捉え方 」 が基本となります

食材は、生薬と異なり効力が弱いので、他にも少し異なる部分はありますが、
薬膳も漢方学も基本は同じ考えです

また、本格的な薬膳になると、より漢方薬に近くなり、味が苦く美味しくなかったり
実際に生薬が用いられる事もあります

例えば、日本では薬事法により、漢方薬を用いた料理は通常ありませんが、
中国や台湾などでは、漢方薬が用いられる場合もあります
料理によく用いられる有名な漢方薬に 「 十全大補湯 」 などがあります。

   ★家庭薬膳は、食養・予防が基本であり、幅が広い食の分野になります。
     よって、重い病気や長期の疾病の方などは、やはり「証」が大切になりますので、
     専門知識のある方や担当医などに、ご相談される事をおすすめします。



ウミネコ・夕日1
ウミネコ・夕日1 posted by (C)qumyah



【 薬(医)食同源 】
つまり、より本格的な薬膳は、病状が悪化した場合に漢方薬と合わせて併用すると
尚、回復を効率よく早め助けになることもご理解いただけると思います

病状中はもちろん、悪化前、病気の回復期、予防などにも薬膳は、
身体を助け、身体のバランスと戻そうとしてくれる手助けとなる訳です

漢方学と薬膳の視点から、バランスを整える大切さや 
薬と食事の繋がりが深く、薬(医)食同源に繋がっている事が、
なんとなく、実感いただければ幸いです


10年程前に、とても有名になり話題になった、韓国のドラマ
宮廷女官 「 チャングムの誓い 」  が、
薬(医)食同源がとても分り易い、ドラマだと思います
一人の女性が様々な試練と葛藤の中で、宮廷の料理を作る女官と 宮廷の医女を経験しながら
真理を貫き生きる姿が描かれたドラマです
東洋医学や薬膳の内容も、本格的な内容に添っていますよ
薬(医)食同源に、ご興味のある方には、特にお勧めです
(福岡では、TVQで午後1時より再放送中

次回は、①②③まとめて、綴りたいと思います



チュウサギ 飛翔
チュウサギ 飛翔 posted by (C)プレティオ



皆さん如何でしたか
   あなたは  「 陰・陽 バランス 」 や 「 東洋医学 (薬膳・漢方) 」 から
                           どんなメッセージや何を感じましたか


より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです








【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 共有させて頂いています。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)
      無断でのご使用はできませんので、ご了承ください。

                  

説明の表現について : このブログの「東洋医学」とは、
            中医学より発展した、日本の漢方医学などを含めたものです。
            中医学は、古くからの書籍や学説(者)などにより少々異なり、
            色々な「派」の考えの中で、発展してきた経緯もあります。
            また日本に伝わり発展した、日本独自の「漢方医学」でも
            異なる部分もあります。 しかし根源は、同じものです。
            よって、表現や説明も様々な部分がありますので、
            その点は、ご参考にして下さい。


東洋医学 : 中医学や漢方医学また薬膳の捉え方の一部を、ご紹介させて頂いています。  
       東洋医学は、奥の深い医療です。
       同じ症状でも、個人により漢方薬は異なる場合もありますし、
       また、異なる疾患でも同じ漢方薬が処方される場合もあります。
       ご興味のあるお方は、まず専門の医師や薬剤師の方にご相談ください。 


トランサミン 漢方・薬膳・薬草・自然 東洋医学 心身共に健康 漢方.にほんブログ村 健康ブログ 漢方へ