自然と共に歩む 『愛の手』 だより ◆薬剤師のブログ◆

漢方薬局の薬剤師で、薬草など自然を主体にご紹介し、感じることも色々綴った過去のブログ内容です^-^  ≪あんく♪≫

著者 不詳

花か雑草かの違いは、判断の違いにすぎない。

 

【物や物事の見方、思考、捉え方などの判断は、とても大切だと想う。惑わされない「真実の視点」を持ちたい私。 あんく♪より】

  

スポンサーサイト

Posted by あんく♪ on  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆43 『 トマト 』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

Posted by あんく♪ on   4 comments   0 trackback  

食べず嫌いされた「 トマト」 さん
  【 トマオ(番茄) 「性質」  「嫌」な赤いトマト   中国書籍より 
            猛暑に(薬膳)  「嫌い」の克服  「可愛い」赤いトマト 】




今日はキラキラやね♪
今日はキラキラやね♪ posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



早くてもう夏休み
そして、急激な猛暑に、熱中症が増えているようですね
皆さん、大丈夫でしょうか

喉が渇く前の、小まめな水分摂取をお勧めします
水分摂取しても、汗をかきにくい体質の方も、
体に熱が溜まりやすいので注意されてくださいね
体が火照った場合などには、首や脇を冷やしてあげる事をお勧めします


梅雨明けして、新鮮な夏野菜をよく頂き 有り難く思うこの頃です
皆さんは、 「 トマト  」 はお好きですか
好き嫌いがわかれやすい 「 トマト 」 かもしれませんね
今日は、夏野菜の 「 トマト 」さん について綴りたいと思います



tomato.jpg
頂いた夏野菜^^ (トマト&オクラ) posted by  あんく♪



【 トマト 】
科名 : 番茄 (ばんか)  別名 ( アカナス、唐柿、西赤柿 )
      温帯は、一年草 原産は 多年草  で
      品種により異なると言えそうです。

原産 : 南アメリカ原産 


≪  果実 (番茄)  ≫

輪切りにして、天日乾燥するか、生を使用する。

薬効 : 糖尿病、のどの渇き、食べ過ぎ、滋養保健、緩下 など 



          664.jpg
          鉢植えのミニトマト達 posted by  あんく♪



【 トマトの性質より 】

 ・胃腸の熱を冷ます。

 ・ビタミンAとCが多い。カリウム、リコピン
   ビタミンA → 視力などに関係ある。脂溶性ビタミンなので油と摂取すると吸収がよい。
         
   ビタミンC → 病気の予防に不可欠。免疫力を増強する。肌にもよい。

 ・高血圧の予防に

 ・冷え症の人(特に胃が冷えるタイプ)は、熱を加える調理法で工夫すると良い。

 ・喉の渇きや食べ過ぎなどに良いが、
  軟便気味で胃腸の弱いタイプは水分を貯めやすいので注意。

 ・青色のトマトは、中毒を起こす可能性がある 。(毒素:ソラニン)

 ・冷えの強い人や寒い冬は、多食を避ける。



ミニトマトの新緑 091129
ミニトマトの新緑 091129 posted by (C)花信風



【  「 番茄 」 の 中国による性質 】

 ・六味の性質 (味の性質)            : 甘、酸 

 ・五気の性質 (温・寒)             : 微寒

 ・帰経    (関係深い作用する五臓六腑・経路) : 胃・脾 (肝)

 ・中国薬効   : 健脾消食、 生津止渇、 解暑清熱、涼血平肝、解毒  など



ミニトマトの花2
ミニトマトの花2 posted by (C)花信風
            


【  「 嫌 」 な赤いトマト 】

トマトは、南アメリカから、スペイン人によって
中世にヨーロッパに渡来したと言われています
当時 「 トマトの赤い色は、毒を含んでいる  」 といわれ観賞用に育てられていました
ある一人のイタリア人が食べてみると、美味しかったので、広がったとされます。

日本では、食用栽培は、大正時代からのようです。
実は、、「 赤ナス = 馬鹿ナス 」 と呼ばれたり
特有の匂いなども好まれず、食用となるまで時間を要したそうです
また、トマトケチャップをきっかけに普及したとも言われてます



翠 ミニトマト
翠 ミニトマト posted by (C)花信風



【 中国書籍 より 】

・『 陸川本草 』 → 「 食直不振、口渇に生のトマトを食する 」 とある。

          (これが、漢方医学の視点からのトマトに関する初めての記述と考えれている

・『 中国食療学 』 → 「 高血圧、動脈硬化にとまとを常食するとよい 」 とある。

・『 経験方 』  → 「 肉を食べた後には、トマトとサンザシを生食するとよい 」 とある。

 
                        書籍 : 源草社 「 薬膳素材辞典 」 より 



667.jpg 
色着くミニトマト  posted by  あんく♪



【 猛暑に(薬膳) 】

私が、まだ東洋医学や薬膳に無縁だった頃、
嘔吐で苦しみ、お世話になった漢方薬剤師の先生から
「 トマトを食べなさい。 あなたは 胃熱 があるから、トマトが合っている 」 
と進めて頂いたのが
栄養面ではなく、初めての薬膳的な助言で、印象的でした

今は、薬膳という言葉は、かなり広まっていると思います。
今年は、かなりの酷暑ですね
なので、薬膳的な捉え方で
特に体の熱やホテリを冷ます、食べ物をお勧めします

トマト、キュウリ、茄子、ゴーヤー、
スイカ、メロン、バナナ、キュウイフルーツ、マンゴー など

多くが、暑い夏に収穫するお野菜や果物です
旬のものを、旬にいただく、大切さが伺えると思います
体の熱を冷ます旬の食べ物を、上手く取りいれて、体の熱を冷ましてください


また、逆に冷たいものばかり取ると、胃脾に負担がかかりますので
その場合は、以前にもご紹介しました、

温める薬味
 生姜、ワサビ、トウガラシ、ネギ、ニンニク、 などなど

を加えるとよいと思います



そうめんはいかが?
そうめんはいかが? posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 「嫌い」の克服 】

先日、友人のお宅で、お孫さんに植物の栽培をお勧めしました
なんとなく、人から感じることを、そのまま伝える事がある私です。

すると、
トマト嫌いだったお孫さんですが、保育園で トマトを栽培して、
その実ったトマトを食べて以来、トマトが食べれるようになったそうです

そのお孫さん、見た目や歯ごたえなどで、好き嫌いがあるお子さんです
栽培して食べるという、「 楽しむ経験 」 によって、
トマトの歯ごたえの嫌なイメージが、克服されたようでした


特に子供たちには、栽培などで 「 様々な過程 」 を、自ら経験し身体で知る事が
今の時代、必要なのかも知れません




H25717-009.jpg
新鮮な連なるトマト達 posted by  あんく♪


【 「 可愛い 」 赤いトマト 】

私は、子供の頃から トマト が大好きです
子供の頃に、畑で自分で、もぎ取って食べるトマトは最高でした
トマトジュースも大好きです

上記でも、ご紹介しましたが、
どうも、トマト さんは、見た目や匂い などにより、
昔から、嫌われやすい性質があるようですね
口に入れた歯ごたえだけなどで、食べず嫌いされている場合もあるようですね

意外に、トマトを生で食べれなくとも、形がなくなった、
トマトケチャップやトマトピューレ などを使用したトマト料理
 スパゲティー、 スープ、 ピザ、 オムライス、 などは好きだ、
と言う方が多いのではないでしょうか

トマトだけでなく、
決めつけによる嫌いなものや事を克服するのは、意外に単純なのかもしれません

嫌いなものを克服できると、あなたの世界が広がる・・・
あなたの幸せと、健康ににもつながる・・・
嫌いな事と向き合ってみませんか・・・

昔、食べず嫌いされたトマトさんは、
今では多くの方が食べる、あたり前の夏野菜になっています。。。
       


minitomato2.jpg
収穫したミニトマト^^♪  posted by  あんく♪



皆さん、如何でしたか
       あなたは 身近な  「  トマ ト 」 さん から
                        どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです









【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 「クリエイティブ・コモンズ」 の規定に基づいて、
      許可を得て共有させて頂いています。
      よって、ここからの無断の使用や転写はお断り致します。



注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      民間や伝統療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、医療とは異なります。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師などの専門の方にご相談ください。 

      また、「中国の性質の捉え方」は、作用の視点をどこに置くかで
      書物により内容が異なる場合もあります。
      あくまでも、ご参考にしてください。



【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
    








スポンサーサイト

◆42 『 イ (草) 』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

Posted by あんく♪ on   4 comments   0 trackback  

日本人にとってなじみ深い 「イ」 グサ 
  【 イ イグサの活躍  中医学・漢方学による性質  日本の文化 トウシン 過去と現代 】


シトシトと降り続く梅雨でない
極端な雨が振ったりやんだりの福岡で
気づけば早くて、今年は梅雨明けしましたね~

いろんな部分で、「 極端な状態 」 になっていると言えそうです。。。
気色々と、気になりますね



菊池渓谷1
菊池渓谷1 posted by (C)プレティオ



本日は、日本人なら誰もが知っている 「 イ 」 グサ について
綴りたいと思います

私の子供の事は、比較的身近でよく見ていました
皆さんはいかがでしょうか

植物を見たことなくとも、「 イ 」 をご存知の方も多いと思います。
日本人ならば、おそらく一度は触れたことがあると思います

では、ご紹介いたします



                イグサ-3 
          イグサ-3 posted by (C)qooh


【 イ 】

科名 : イグサ科 の 多年草

開花 : 6月~8月頃

生育地 : 池や沼の縁、他の畦などの 湿地に生える

生薬名 : 燈心草(トウシンソウ)

      別名 → 灯心、灯草、灯芯草、虎鬚草(こしゅそう) 赤鬚(せきしゅ)

使用部 : 茎  (地上部を使用する場合もある)

民間的使用 :  利尿作用があり、泌尿器系の病気 、糖尿病の喉の渇きなど



          飛騨高山 『和』
          飛騨高山 『和』 posted by (C)プレティオ
  


【 イグサの活躍 】

実は、ご存じの方もいると思いますが、
イグサ の 茎 は、「 畳 」の 「 表層 」の原料でもあります
(畳の中は、昔は 藁 が使用されていました)

野生の主を品種改良したものが一般的に 「 イグサ 」 と呼ばれ、
日本では、畳の表 や ゴザ などに使用されてきました

「 イ 」 は、湿地帯を好み、湿度の高い日本では、全土で栽培が可能のようですが、
昔から、瀬戸内地方で盛んに栽培されてきました

その理由は、茎が伸びる初夏に高温多湿になり、7月の収穫後は天日乾燥をするので
晴天が続く、雨の少ない瀬戸内が条件に合っていたからです

現代、日本文化と言える、畳も随分減少しているのではないでしょうか
あの、畳 の落ち着く 「 香り 」が 好きです。    皆さんは、いかがでしょうか



イグサ-2
イグサ-2 posted by (C)qooh



【 イ の 中医学 ・ 漢方学 による性質 】

 ・六味の性質 (味の性質)            : 甘淡

 ・五気の性質 (温・寒)             : 寒

 ・帰経    (関係深い作用する五臓六腑・経路) : 心・肺・小腸

 ・中国薬効   : *心火亢盛を鎮め、利尿をはかり、排尿痛を治す。

         *心火亢盛(しんかこうせい) : 神経の興奮過多の病証の症状

現代でも、浮腫みを取る時に使用される漢方薬の 
 「 分消湯 (ぶんしょうとう) 」  に配合されています。
これは、保険適応外 の漢方薬になります



イグサ-1
イグサ-1 posted by (C)qooh



【  日本の文化 】

上記のとおり、「 イ 」 は
「 神経の興奮過多の症状 」 にも効果があり
あの 畳の香り で落ち着くのも、「 イ 」 の香りでもあり、偶然ではないと言えそうです

日本の 畳 は、 世界に類がない日本固有の文化です
日本文化の 茶道 や 華道、また 柔道 などにも、なじみ深く欠かせない畳ですね。

ただ、伝統ある 畳 は、
  適度な弾力性、高い保温性、室内の調湿作用や空気浄化作用 など
高い機能があると言われていますが、一方で、短所として
  重くて、ダニ等の害虫が繁殖しやすい、カビが生えやすいこと、など
もあり、現在は、新素材が使用されている場合もずいぶん増えているようです。

伝統的な畳製法も、減少していると言えそうです

この暑い夏、身近な畳で イグサ を感じながら、ゆっくりとくつろいで頂ければ、
「 イ 」 グサ さんも、きっと喜んでくれると思います



011.jpg
畳 と 豚さんの蚊取り線香入れ (装飾品)  posted by  あんく♪  



【 トウシン 】

「 イ 」 は、 畳や薬草だけに使用されてきたのではありません。
実は、「 イ 」 の 茎の中心部 が 「 油燈の芯 」 つまり 灯心 になり
昔から、使用されていたのです

これまた、昔の方の知恵ですね

上記の生薬名や別名の、「 トウシン ソウ 」 とうい名前はそれが由来なのです

昔は、生活に欠かせない身近な 「 イ 」 だったと思います。
灯心 として使用されていたと知る方は、かなり少ないと思います。

畳も段々減少している時代、
畳の原料が 自然の 「 イ 」 グサ と知る人も少なくなり、
段々使用されなくなると 「 イ 」 も忘れられるのかも・・・
なんだか、寂しく感じます

こんな時代で、本当に良いのかなぁ。。。 と思う私がいます。 
植物など、自然と向き合うと、特にそう感じる事が多いです。



灯火踊る夜
灯火踊る夜 posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 過去 と 現代 】

現代、科学や技術が発展して、更なる進化を追い求めていますが、
もしかすると、文化を重んじて過去を振り返り
その過去の時代の良い点も思い出す必要がある時なのかもしれません
それが、現在の改良点のヒントに繋がるかもしれません。

今は、科学などの進化より
現代と過去の トータル的視点の改善が求められているかもしれません

もしかすると、それを感じている人は意外に多いかもしれません。
「あの時代は、苦労して大変だったが・・・ でも今と異なり好かったなぁ~  」と。  

だれもが真剣に、未来をみつめ、過去を振り返り、 現在のあり方を
「 考える必要がある 」 タイミングかもしれません
大切な時。。。




アオイトトンボ
アオイトトンボ posted by (C)qooh      <イグサに止まる>



皆さん、如何でしたか
       あなたは 身近な  「 イ 」 グサ さん から
                        どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです









【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 「クリエイティブ・コモンズ」 の規定に基づいて、
      許可を得て共有させて頂いています。
      よって、ここからの無断の使用や転写はお断り致します。


注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      民間や伝統療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、医療とは異なります。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師などの専門の方にご相談ください。 

      また、「中国の性質の捉え方」は、作用の視点をどこに置くかで
      書物により内容が異なる場合もあります。
      あくまでも、ご参考にしてください。


【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
    








上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。