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自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

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◆4 『 陰と陽 バランス ③』 東洋医学(漢方・薬膳)より

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陰と陽 すべてのバランスの大切さ 3          
                    【 証 漢方薬 薬膳 薬(医)食同源 】



早くて6月、梅雨の月になりましたね

前回、陰・陽のバランスより、「 薬膳 」 が主体で綴りましたが、
今回は、「 漢方薬 」 を主体に綴りたいと思います

     前回までの記事にご興味があるお方は  どうぞ 
               ◆ 4  『 陰と陽 バランス ①』  東洋医学(漢方・薬膳) より 
            ◆ 4  『 陰と陽 バランス ②』  東洋医学(漢方・薬膳) より

本日も、フォト臓さんのステキな鳥達のフォトと共に、どうぞご覧ください



翡翠 飛び出し(1)
翡翠 飛び出し(1) posted by (C)プレティオ



【 「 証 」 について 】
前回の薬膳では、
「 暑がりタイプ 」 と 「 寒がりタイプ 」 を例に用いて説明しました

薬膳の基礎の考えは、バランスを取る事を大切にしており、食材の性質を用いて
暑いものは冷やし、不足しているものを補い、過剰なものは取り除く
が基本でした。

漢方でも、基本は同じです。
漢方では 、詳細に問診などおこない
食材でなく、効能・効果が強い生薬(中薬)を用いています。
症状に応じて、生薬を 「 バランスよい比率 (加減) で組み合わせたもの 」 が薬であり、
漢方薬になる訳です

二、三千年もの前から、使用されてきた 「 生薬のバランスよい比率構成の漢方薬 」が、
身体のバランスを整えるように、作用してくれるとも表現できると思います

翡翠 照れる二人(羽)^^
翡翠 照れる二人(羽)^^ posted by (C)プレティオ

また、漢方薬  は、
服用する人の 「 身体のバランスと整えてくれるものを選択する 」 必要があります
それには、
詳細な四診(問診・望診・聞心・切診)などで、
臓器の状況や症状また生活習慣などを様々な患者の方の情報より、
その人の 『 身体と、心と、環境状態 』 などを詳しく調べる必要がある訳です

この時間をかけて詳しく問う問診などは、患者さんの安心感も得られると感じてます

そして、様々な基本概念に添って、身体の状態を 『 証 』 で表現します。
いわば、その人の 「 証 」 が決まり、初めて合う漢方薬や生薬が選ばれます


  ★ 病院などの専門の漢方科や漢方薬局などでは、詳しく問診すると思います。
     西洋の病院や薬局において、一部の症状のみから漢方薬を使用する場合もあります。
     本来の中医学では 「 証 」が大切になります。 とても奥が深い東洋医学の世界です。

翡翠 成立
翡翠 成立 posted by (C)プレティオ

つまり、患者さんの病状や状態をより理解する事で、
患者さんにもっとも近い 「 証 」、もしくは同じ方向性の示す 「 証 」
を決定するのがポイトになる訳です

よって、その 「 証 」 が、とても大切になるのです。
証を決める事を、「 弁証する 」 などと表現します


  
恋の季節
恋の季節 posted by (C)プレティオ



【 証 と 漢方薬 】
この証の決め方、証のつかみ方が
実は、「 中医学 」  と 「 日本漢方学 」 では、少し異なっている部分もあります。

どちらが良いというものでなく、
大切な事は、その患者の方の現状態(証)により合った漢方薬を
選ぶ事であると思っています


同じ方を向く(海猫ver.)1
同じ方を向く(海猫ver.)1 posted by (C)qumyah

ただ、日本漢方医学は、あくまでも日本に中医学が伝わり、発展したものなので、
奥が深くなればなるほど、中医学の概念がとても重要になると思います

また、東洋医学は、「 同じ病気 」でも、体質や身体の状態が異なり
「 証 」 が異なると、漢方薬も異なります

逆に、別の病気の場合でも、「 証 」 が同じ場合は、
同じ漢方薬になる分訳です

同じ方を向く(海猫ver.)2
同じ方を向く(海猫ver.)2 posted by (C)qumyah

例えば、「葛根湯」は、皆さんよくご存知と思います
風邪の漢方薬として有名だと思います

しかし、胃腸に熱がある(潜んでいる)場合の下痢
    背中のこわばりや肩凝り
    乳腺炎(特に熱がある場合)

などの症状にも 「 証 」が合えば、使用されるのです
意外に、知られてない部分だと思います

また、風邪の症状でも、「 証 」 が異なれば、
葛根湯でない、異なる漢方薬を服用する事になります

これが、漢方薬の面白さでもあると思います
また、現代でも 「 何故効果があるのか、科学的な証明が出来ていない部分もある 」
漢方薬なんですよ

同じ方を向く(海猫ver.)3
同じ方を向く(海猫ver.)3 posted by (C)qumyah

漢方薬が奥が深いことや、西洋医学と捉え方が異なる事などを、
少しご理解いただけましたでしょうか

漢方薬は、副作用が少ない、又は副作用がないと思われている方もいるようですが、
漢方薬も薬なので、副作用はあります

また、自分の「証」と逆の漢方薬を服用したりすると、悪化する場合もあります
よって漢方薬を服用される場合は、専門の方にご相談する事をお勧めします


ウミネコ4
ウミネコ4 posted by (C)qumyah



【 漢方薬 と 薬膳 】
漢方薬と薬膳の大きな違いは
漢方薬では、効力がある生薬の組み合わせですが、
日常的な家庭薬膳(食養・予防)では、食材(食材にもなる生薬も含む)が主に用いられる部分です。

よって、日常の食材を使用するので、家庭薬膳(食養・予防)などでは
「 証 」 が詳細でなく、「 基本的な証の捉え方 」 が基本となります

食材は、生薬と異なり効力が弱いので、他にも少し異なる部分はありますが、
薬膳も漢方学も基本は同じ考えです

また、本格的な薬膳になると、より漢方薬に近くなり、味が苦く美味しくなかったり
実際に生薬が用いられる事もあります

例えば、日本では薬事法により、漢方薬を用いた料理は通常ありませんが、
中国や台湾などでは、漢方薬が用いられる場合もあります
料理によく用いられる有名な漢方薬に 「 十全大補湯 」 などがあります。

   ★家庭薬膳は、食養・予防が基本であり、幅が広い食の分野になります。
     よって、重い病気や長期の疾病の方などは、やはり「証」が大切になりますので、
     専門知識のある方や担当医などに、ご相談される事をおすすめします。



ウミネコ・夕日1
ウミネコ・夕日1 posted by (C)qumyah



【 薬(医)食同源 】
つまり、より本格的な薬膳は、病状が悪化した場合に漢方薬と合わせて併用すると
尚、回復を効率よく早め助けになることもご理解いただけると思います

病状中はもちろん、悪化前、病気の回復期、予防などにも薬膳は、
身体を助け、身体のバランスと戻そうとしてくれる手助けとなる訳です

漢方学と薬膳の視点から、バランスを整える大切さや 
薬と食事の繋がりが深く、薬(医)食同源に繋がっている事が、
なんとなく、実感いただければ幸いです


10年程前に、とても有名になり話題になった、韓国のドラマ
宮廷女官 「 チャングムの誓い 」  が、
薬(医)食同源がとても分り易い、ドラマだと思います
一人の女性が様々な試練と葛藤の中で、宮廷の料理を作る女官と 宮廷の医女を経験しながら
真理を貫き生きる姿が描かれたドラマです
東洋医学や薬膳の内容も、本格的な内容に添っていますよ
薬(医)食同源に、ご興味のある方には、特にお勧めです
(福岡では、TVQで午後1時より再放送中

次回は、①②③まとめて、綴りたいと思います



チュウサギ 飛翔
チュウサギ 飛翔 posted by (C)プレティオ



皆さん如何でしたか
   あなたは  「 陰・陽 バランス 」 や 「 東洋医学 (薬膳・漢方) 」 から
                           どんなメッセージや何を感じましたか


より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです








【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 共有させて頂いています。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)
      無断でのご使用はできませんので、ご了承ください。

                  

説明の表現について : このブログの「東洋医学」とは、
            中医学より発展した、日本の漢方医学などを含めたものです。
            中医学は、古くからの書籍や学説(者)などにより少々異なり、
            色々な「派」の考えの中で、発展してきた経緯もあります。
            また日本に伝わり発展した、日本独自の「漢方医学」でも
            異なる部分もあります。 しかし根源は、同じものです。
            よって、表現や説明も様々な部分がありますので、
            その点は、ご参考にして下さい。


東洋医学 : 中医学や漢方医学また薬膳の捉え方の一部を、ご紹介させて頂いています。  
       東洋医学は、奥の深い医療です。
       同じ症状でも、個人により漢方薬は異なる場合もありますし、
       また、異なる疾患でも同じ漢方薬が処方される場合もあります。
       ご興味のあるお方は、まず専門の医師や薬剤師の方にご相談ください。 


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