自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

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◆33 『クリ・2』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

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心身ともに元気をくれる 「 クリ 」 さんのご紹介
                【 薬膳として 気を補う 生食・動物 山の恵み 山芋 カチグリ 】



紅葉の美しい季節になりましたね
皆さん、どんな秋を満喫されていますか

私は、PCをバージョンアップして、上手くいかずに
2週間ほど寝不足で奮闘していました
それで、予定よりブログ更新も遅くなりました すみません

前回は 「 薬草の栗 」 について綴りましたが、
今回は、栗の食材、特に薬膳としての食材について、綴りたいと思います


         前回の記事に、ご興味のある方はこちらからどうぞ
                 ◆33 『クリ・1』  自然の「触れ合い」と「贈りもの
                【 薬草・民間療法 栗の渋み タンニン 自然の栗 】



身構える-秋きたらん
身構える-秋きたらん posted by (C)qooh



【 薬膳 】
≪ 性質 ≫
五味 :   甘     (気を補い虚弱の改善・痛みを和らげる・脾胃を調和するなど)
五気 :   温     (身体を温める・痛みを和らげる・気血循環の改善など)
帰経 : 脾、胃、腎  (作用し関係深い臓腑)
分類 :  補気類   


≪ 働き ≫
補脾止瀉  : 食欲不振、疲れ、腹部冷感、下痢
補腎強筋  : 腎気不足による足腰のだるさ、喘息、頻尿、夜尿
活血止血  : 鼻血、吐血、血便などの出血


如何ですか
栗というと、ちょっと高価なイメージですが
このように薬膳の食材としても、活躍した山の恵みでもあるんですね

では、少し詳しく綴りたいと思います



          彼岸花と栗 
          彼岸花と栗 posted by (C)プレティオ



【 気を補い元気に 】
『 補気類 』 とは、
臓腑機能を増強し、気虚(気が不足した状態)を改善する食薬の総称で、
「 気補う 」 性質を持ちます 。

薬膳として
腎虚・脾虚の 腎と脾の気が欠乏した減退気味の人の疲れなどに、
栗を食べると 「 元気が出る 」 と言われています


ただ、補気類の食材を主に食する場合は、気滞をまねき易くなります。
つまり、沢山の気を補っても、
その気が流れなければ、気が詰まってしまう状態になると言うわけです


栗は、菓子としてもよく食べるので、
例えば、以前ご紹介した、蕎麦のお茶と一緒に頂いたり、
ジャスミン茶、チンピ茶(ミカンの皮)も、気を巡らすお茶なので、よいと思います
薬膳の知恵を活かした、ちょっとした心配りですね

私は、紅茶に色々な薬草・ハーブを加えて飲むことが多いです
飲み難い癖のあるお茶も、飲みやすくなりますよ

 ☆注意 :栗の食べ過ぎは、便秘に注意です



実りの秋に♪(゚▽^*)ノ⌒☆
実りの秋に♪(゚▽^*)ノ⌒☆posted by (C)ここわんこ



【 生でも食べる栗 】
前回、栗の薬草使用のご紹介をしましたが、
栗の実は、生でも食べることがきます

父が子供の頃、生で食べていたと聞きました
ただ、栗の特徴である 「 渋み 」 があるようで、
やはり青い栗の実は,特に渋みが強いようです。
コリコリした食感だそうですよ。      (食べすぎ中止

韓国では、フルーツ感覚で、生の剥き栗を食べる習慣があるようです
フルーツの盛り合わせの中に入っている場合もあるとか・・・
韓国人の方は、「 食による健康 」 を 気にかけており、
日ごろから 「 健康 」に 気をつかう印象があります
と、いうより、生薬・薬草などの使用や知識の知恵が 
民間に随分残っているように感じます
国の習慣がうかがえますね


【 動物にも欠かせない秋の味覚・栗 】
実りの秋、動物たちも、栗をはじめ、ドングリなど冬超えなどに食してますよね~

イノシシなどは、樹を身体で揺さぶって、実を落としてまで
好んで栗の実を食べるようです
人間にとっても、動物にとっても、大切な果実で、山の恵です


いかかですか
栗は、 漢方薬としての用途はうかがえませんが、民間療法として、親しまれたようです
特に、人間も動物達も昆虫にも、食材として親しまれてきた栗のようです



収穫~♪
収穫~♪ posted by (C)ここわんこ

                    栗のとなりの実は、「アケビ」 です。
                    近年少なくなった 山の恵だと感じます。



【 気を補う、山の恵の仲間 】
ちなみに、山の恵でよく知られた「 気(腎・脾・肺)を補う 」食材で、
皆さんもご存知で有名なものに 「やまいも」 があります

山芋を食べると、「 精がつく 」 と昔から言われているますよね
それは、山芋の「 薬膳 ・ 漢方 」 的な部分と繋がっています。

ちなみに、「 山芋 」 は、
山の薬 と書いて 「 山薬 :サンヤク 」 と呼ばる生薬
でもあります。
現代でも、「山 薬 」 が使用された有名な 漢方薬がありますよ

 六味地黄丸(ろくみじおうがん)・八味地黄丸(はちみじおうがん)・
 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)・参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん) など

お客さんで、腎陰虚 ( 腎臓の潤いが不足して、手足などがほてる状態 ) の方に、
「 六味地黄丸 」 をお勧めして、配合生薬の説明をしていたら、
「 だから、最近すごく 山芋 が食べたくなっていたんですね 」と話し、
とても納得されていました


身体は、必要なもの欲するんですよね
皆さん、どうぞ 身体の声も大切に してくださいね


山芋は、これからシーズンを迎えますね~。
「 天然の自然薯 」 は、貴重になりました。
子供の頃は、「 かゆ かゆ になる 」といいながらも、よく食べてました
あの粘りは、市販のものとは桁違いだなぁっ て思います。

そういえば、「 むかご 」 をご存知ですか
山芋の蔓になる、実のことです。
今が、シーズンですね
炊き込みご飯などで頂ける、秋の味覚のひとつですね



栗 II
栗 II posted by (C)プレティオ



【 カチグリ 】
栗の実は、わが国の果樹の中でも、歴史を持っていますね
さつま芋が登場するまでは、栗葉食糧の優品として大切に備蓄されたようで、、
縄文時代の遺跡からも多量に出土されているそうですよ。

また、武士の出陣や祝勝の 膳 に用いられた「 カチグリ 」
「 かちぐり( 搗栗 )」とは、栗の実を乾燥させ、硬皮と渋皮を除いたもので、
「 かち 」が「 勝ち 」と同音であるところから、 出陣・祝勝に用いられたようです。
他にも、戦いに必要な、元気を補いエネルギーの蓄えがよく、
昔から、大切にされた食材だと感じます

そうそう、 私が大好きな
正月の御節で、祝儀などに用いられる「 栗金団 」は、今でも有名ですね
祝いに用いられる食材の栗ですね。

縁起をかつぐ日本風習の 特徴ある栗さんでもあるわけです。
縁起だけでなく、ちゃんとその背景や食材の個性も大切な部分だと感じます

気持ちも、身体も、元気づけてくれる、栗さんだと感じる私です




栗と彼岸花
栗と彼岸花 posted by (C)プレティオ



皆さん、如何でしたか
       あなたは、心も身体も元気にしてくれる 「 クリ 」   から
                              どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです







【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 許可を得て共有させて頂いています。
      無断の使用は、ご遠慮願います。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)


注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      民間や伝統療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、医療とは異なります。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師などの専門の方にご相談ください。 



【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
   




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