自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆9 『 外湿 』 湿邪と梅雨 : 東洋医学(六淫)

  0

梅雨による湿邪 
  【 六淫理論 日本の風土 外湿と内湿 湿の性質と症状例 梅雨の注意と対策 】





土谷の棚田
土谷の棚田 posted by (C)プレティオ 



今年は、早く梅雨入りしました
でも、梅雨の中休みがちょっと長いですね~。
私の地域では、田んぼが、水田になりつつあります

梅雨の時期は、特にジメジメして湿気が多くなるのは
皆さんご存じだと思います

早速、東洋医学の視点より そんなジメジメ時期の 対策を含め
色々 綴りたいと思います



テーマは水
テーマは水 posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 六淫(ロクイン)理論 】

東洋(中)医学では、六輪理論 の考えがあります。
『 六淫  』 とは、外感病を引き起こす発病因子(気)となるものがあります。

自然現象の中に現れる
・ 寒 ・ 暑 ・ 湿 ・ 燥 ・ 熱(火)  を 六気 と言います。

六気が突然、 あるいは激しく変化すると、人体に影響を与え、発病の原因となる場合があります。
発病の原因となった 六気を 
   風邪 (ふうじゃ) ・ 寒邪 (かんじゃ)  ・ 暑邪 (しょじゃ) ・
 湿邪 (しつじゃ) ・ 燥邪 (そうじゃ)   ・ 火邪 (かじゃ) (熱邪ねつじゃ)
 と呼び、
あわせて 「 六淫 」  あるいは  「 六邪 」  とも呼ばれています。

現代の日本では、「 カゼ = 風邪 」 と表現されているので分かりやすいと思います

よって、季節や環境に関係が深く
外部からの侵入による因子で、外感病 外観六淫 とも表現される場合もあります。



水玉の道
水玉の道 posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 日本の風土 】

日本には、北海道以外は、梅雨が存在します
この梅雨は、特にジメジメして湿気の多い日本です
また、もともと湿度の高い国であります

なので、この時期は、日本の生活環境であり風土とも言え る
日本の梅雨の時期は、六淫の 「 湿邪 」 に、特に注意する必要があると言えます
これは国により、住む地域により異なる 生活環境 と言えますね。

また、漢方薬は、東洋の医学ですが、東洋でも国の風土などは異なるとも言え、
日本風土にあった、日本人にあった、日本独自に作られた漢方薬もある訳です
これは、東洋医学の個性でもあり、漢方の興味深い部分でもあると言えると思います




波紋
波紋 posted by (C)qooh



【 外湿 と 内湿 】

湿邪は、
湿(気)が体の一部に停滞して、体に害を及ぼします

多くは、体表・筋肉・関節・胃腸系に停留しやすい特徴があります。
また湿は、外湿 と 内湿 に分けられています

外湿 : 多くは、気候や環境に関係する、
     体の外の湿気の強さによって引き起こす湿のこと

内湿 : 多くは、食生活の飲食の不摂生などにより、胃を損傷し、
     摂取した水湿の処理ができず、体内に湿がたまってしまう湿のこと。   です。 

つまり、梅雨などの湿は、自然の天候や季節による生活環境の 
外邪で 『 外湿 』 であり
この外湿は、肌、鼻、口などから人体を犯しやすいと言えます




いないいないばあ
いないいないばあ posted by (C)qooh



【 湿の性質 と症状例 】

なんらかの要因で溜まった、体内の余分な湿 (外湿、内湿) は、
浮腫 ・ 痰飲 ・ 水毒 ・ 水帯 とも表現されます。
では、余分な湿が、体にどんな影響を与えるかというと、

  ・湿が影響し、経路などの流れが滞ると気の巡りが阻害される。 

      症状:胸 感、みぞおちの痞え、すっきりしない排便、
         下痢、尿量減少、腹水、水腫などの
  
  ・湿が、粘りを持ちやすくなる。
   
      症状:頭や体の重さ、四肢のだるさ。

  ・湿が、経路や関節に滞り溜まる

      症状:関節疼痛、皮膚感覚の鈍化
       
  ・湿が、濁りをもつようになる。 
   
      症状:目やにが多い、下痢・粘液便、小便混濁、おりもの黄白、湿疹

  ・湿が、粘りとなり停滞する。 

      症状:排せつや分泌がスムーズに行われない。
         病が治りにくく、長引きやすい、再発しやすい。

などが、挙げられます。 あなたに、当てはまる症状はありませんか

当てはまる症状がある場合、もしかすると、「 湿邪 」 の影響を受けやすく
現在の症状を、悪化させる可能性もあるかもしれません。
よって、上記の症状がある方は、梅雨の時期は、注意が必要とも言えます。


但し、当てはまる方が、必ずしも 「 湿 」 が主要因と言えませんので、ご注意してください
(もともと気血の巡りが悪い人や 臓腑に虚実がある方など)
様々な要因が重なっている場合も多いので、あくまでもご参考としてくださいね



クロツラヘラサギ (5)
クロツラヘラサギ (5) posted by (C)プレティオ      佐賀県東与賀町にて。
  世界に2,000羽しか生息していないと云われており
  絶滅危惧種に指定されている「クロツラヘラサギ」です。



【 注意例 】

このように、日本には梅雨のジメジメした時期があり
特に、湿に気にかける必要がある事をなんとなく、ご理解いただけたでしょうか。 

上記の症状のある方な以外にも
湿の影響を受けやすい体質の例として、 
ポチャポチャした水太りタイプ、体が重だるく疲れやすいタイプ、 
また、お腹の張りがあったり、軟便ぎみ、食欲が減退しやすいタイプの方なども、
湿による、なんらかの症状の悪化の予防ができる可能性がある訳です


更に、湿地帯や水中などの作業をしたり、常に水に接することの多い職業の方や、
またそのような環境の住居などの場合も、湿の影響を受けやすい生活環境下と言え、
通常より湿を体にため込む可能性があるので、注意が必要となります


また、子供、高齢者、妊婦なども特に注意が必要です

しかしながら逆に、、
体外における 乾燥の環境下や 体内の乾燥気味の体質タイプの方など、
潤い不足ぎみの人など、湿の状態は、有り難い時期とも言える場合もある訳です

自分を知ると、季節の対応なども含め、
自分が何に注意すればよいか、体調管理もしやすくなると思います
自分の事を知る大切さ



野のしずく
野のしずく posted by (C)qooh



【 予防対策例 】

では、梅雨の時期の 湿 に対して、
日常的な対策としてはどのようなものがあるかと言うと、
体を、できるだけ湿(水)から守る事が挙げられます。

 ・入浴後なども、乾燥したタオルでよく体をふくこと

 ・雨などで濡れた場合は、早めに服を着替えて、乾燥したタオルで よく拭くこと。

 ・洗髪した場合もふくめ、髪も濡れたままにしないで、早めに乾かすこと

 ・暴飲暴食などによる、水分の撮り過ぎに注意すること。      

 ・濡れた時などは、特に冷え症の人は冷えないようにする。
  (体の陽気を損ないやすいので)  
                                     などなど 

梅雨時期は、特に乾燥したタオルをカバンなどに携帯したり、。
傘も面倒がらずに持参したり、会社や車に置いておくとよいと思います

冬の風などの 風邪などには 気をつける習慣があると思いますが、
梅雨の時期も 湿邪 に 気をつけて頂ければ幸いです




今回は梅雨の季節になり、 六淫の湿邪である「 外湿 」 をテーマに綴りましたが、
次回は、 内生五邪 の「 内湿 」 について 綴りたいと思います



幼いハンター
幼いハンター posted by (C)プレティオ



皆さん、如何でしたか

   「 自然哲学でもある東洋医学の捉え方から 」 から
                             何か参考になる事がありましたか

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然を知る、自分を知る、人間を知る キッカケ となれば幸いです









【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 共有させて頂いています。
      (大切なフォトを、ありがとうございます)
      無断でのご使用はできませんので、ご了承ください。

                  

説明の表現について : このブログの「東洋医学」とは、
            中医学より発展した、日本の漢方医学などを含めたものです。
            中医学は、古くからの書籍や学説(者)などにより少々異なり、
            色々な「派」の考えの中で、発展してきた経緯もあります。
            また日本に伝わり発展した、日本独自の「漢方医学」でも
            異なる部分もあります。 しかし根源は、同じものです。
            よって、表現や説明も様々な部分がありますので、
            その点は、ご参考にして下さい。


東洋医学 : 中医学や漢方医学また薬膳の捉え方の一部を、ご紹介させて頂いています。  
       東洋医学は、奥の深い医療です。
       同じ症状でも、個人により漢方薬は異なる場合もありますし、
       また、異なる疾患でも同じ漢方薬が処方される場合もあります。
       ご興味のあるお方は、まず専門の医師や薬剤師の方にご相談ください。 












関連記事
スポンサーサイト

Trackbacks

trackbackURL:http://ainote0707.blog.fc2.com/tb.php/177-2a37c35e
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。