自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆13 頭痛 ②内傷頭痛  (東洋医学より)

  0

『 内傷頭痛 』について   
            【 内傷頭痛(慢性) 気虚、血虚、痰湿 肝陽上昇 お血 腎虚 
                                                           西洋薬の特徴 漢方薬の特徴 闇と光 】



紅梅
紅梅 posted by (C)プレティオ



九州は、梅が咲く頃となりました
春の足音のようです。。。 春が、待ち遠しいですね


前回は、外邪の外感頭痛について、綴りましたが、 風邪などの頭痛は
経験のある方が多く、ご理解頂けたと思います

今回は、慢性の頭痛である
「 内傷頭痛 」について綴りたいと思います
慢性な頭痛のある方は、痛みで辛く大変と思います

この慢性頭痛は、臓腑の機能失調などによって現れる頭痛と言えます。
関係深い臓器は、肝・脾・腎であり、特に肝が最も関係が深い臓腑です。

では、フォト蔵さんの、素敵な梅とメジロさんのフォトと共にどうぞ



梅にメジロ III
梅にメジロ III posted by (C)プレティオ



【 気虚(脾虚不運)による頭痛 】

疲れたりして、気が不足した時に
清陽の気が脳を充足できず現れる頭痛で
身体がだるかったり、食欲が落ちたり、顔色がわるかったりの状態に
なりやすい人に多いとも言えます

気血の生成や運搬に関係している、「脾」の臓腑の機能失調とも言えます。

頭痛は、それほど強くないと言えます。


脾の機能を整え、気を補う「補気剤」の漢方薬が使用されます。

  補中益気湯(ほちゅうえっきとう) など があります。



青空と梅とメジロと
青空と梅とメジロと posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 血虚(脾虚不運) による頭痛 】

西洋で言う「 貧血 」とは、捉え方が異なりすが、
血が不足した状態で、脳を養うことができなく起こる頭痛です。

きりきりとした、ささるような頭痛と表現でき
顔色に色素がなく、青白い状態になりやすい人とも言えます

やはり気血の生成や運搬に関係している、「脾」の臓腑の機能失調や
もともと貧血傾向の人や、妊娠や出産による場合などにも
抱えやすい頭痛とも言えます。


脾を整えたり、血を補う「補血剤」の漢方薬が基本に使用されます。

  血を補う基本漢方・・・四物湯(しもつとう)
  脾を整える基本漢方・・・四君子湯(しくんしとう)

上記の漢方薬を併用したり、上記の二つを兼ね備えた下記の漢方薬
 人参養栄湯(にんじんようえいとう)、十全大補湯(じゅんぜんだいほとう)、   
                             など があります。



幹梅
幹梅 posted by (C)プレティオ                                   



【 痰湿・痰濁(脾虚不運)による頭痛 】

身体に余分な湿やネッバコイ湿(痰)が、体にたまり、
粘る性質をもつ痰濁が上昇し、頭に入りこみ起こる頭痛です。

湿を嫌う「脾」も湿の影響を受けやすく、「脾」の機能も低下しやすくなります。、

痛みは頑固で重たく感じ、長引きやすいのも特徴です
また、外邪の湿邪の頭痛を受けやすい人とも言えます


脾の機能を整え、痰湿を除く、化痰剤の漢方薬が基本になります。

 半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじつてんまとう)  など があります。 



梅日和
梅日和 posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 肝陽上昇・肝火上炎・肝気鬱結などによる頭痛 】

ストレスでイライラが強く、怒ったり悩んだりすることで出やすい頭痛です。
ストレスなどにより、肝の機能が乱れ、気の流れに影響を与え、気が上昇したり、
気が滞り、頭部に頭痛などの症状がでる状態です。 

ストレスが強い場合や、
カッとした場合などに、特にひどくなりやすい頭痛と言えます


基本は、肝の気の流れを機能を整える漢方薬が使用されます。

 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)  
 釣藤散(ちょうとうさん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、
                        など があります。

  *竜肝瀉肝湯には、出典などにより数種類の処方があり、
   生薬の配合・組成などが異なるので注意



古木梅
古木梅 posted by (C)プレティオ



【 お血(血の流れが滞った状態)による頭痛 】

外感病、内傷病などにより、血の巡りが悪くなり滞る「お血」状態になる。
打撲などによっても、お血は生じます

脈管中の血の流れを塞ぐようになり、きりきりとしたような頭痛が起こる

女性の月経痛も、この「お血」による場合も多いです。


基本は、血の巡りを活血する、理血剤の漢方薬が使用されます。
 

 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、
 冠元顆粒(かんげんかりゅう)・・・保険適用外医薬品
                       など があります。



梅にメジロ VI
梅にメジロ VI posted by (C)プレティオ



【 腎虚(腎陽虚・腎陰虚、腎精虚)による頭痛 】

腎の機能が失調することで起きる頭痛もあります。
その場合の頭痛も、3つに区別できます。

腎陽虚・・・腎を温め陽気が不足して全体に寒が生じ、手足などが冷え、頭痛も起きます。

      腎の陽助する漢方薬が、基本用いられる。
       八味地黄丸(はちみじおうがん) など

腎陰虚・・・腎の陰・陽のバランスが崩れて、陰少陽多になり、肝にも影響を及ぼし
      気が上昇して、頭痛がする。のぼせや眩暈を伴う場合もあります。
     
      腎の陰を補い(潤す)、
       ほてりが強い場合は、清熱する漢方薬が基本に用いられる。
       六味地黄丸(ろくみじおうがん) など


腎精虚・・・腎精が不足すると、脳に影響を与え(空虚)、頭痛が生じる。
      眩暈・耳鳴り・健忘、性障害の症状を伴う場合もあります。

      腎精を補う漢方薬が基本に用いられる。  
       輸入品が多い。
       

 注意 上記のご紹介している漢方薬は、代表な一部です。
         他にも幅広く使用できる頭痛の漢方薬もあります。 
                           例:清上ケン痛湯 (セイジョウケンツウトウ) など



いいお天気だなぁ~(*´∇`*)
いいお天気だなぁ~(*´∇`*) posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中)



【 西洋薬の特徴 】

前回同様、
読んで、慢性頭痛にも様々な要因があることが、
お分かり頂けたのではないでしょうか

もちろん
頭痛のみでなく、頭痛以外の症状を伴うことも多いです

前回にもお伝えしましたが、
西洋医学では、通常の頭痛の場合、頭痛のタイプに関係なく
通常「 痛み止め 」のお薬が処方されると思います
この、痛みどめ、痛い時に効果を発揮して、効き目を感じて楽になると思います

外傷や手術などの後の疼痛などには、特に炎症を鎮め痛みも抑えるので、
有難いぁと思います

しかし、あくまでも炎症を抑え、痛みと止める対処法と言え、
慢性的に繰り返すの症状などには、常用がちになりますね

西洋薬の、利点と欠点といえると思います



紅梅一輪
紅梅一輪 posted by (C)プレティオ



【 漢方薬の特徴 】

ところが、体質や症状などの「証」を捉えて漢方薬を用いる場合は、
その頭痛の要因の根源の改善に努め、身体のバランスを整える事を大切にしているので
慢性頭痛の場合、漢方薬を試してみるのもお薦めです
体質改善に繋がる場合も少なくなりません

即効性を感じにくくとも、段々症状が和らいだり、気づけば改善したりする場合もります

時には、他の症状も改善する場合もあり、これが漢方薬の利点で特徴とも言えます
また、改善してないように感じても、悪化を予防できている場合もあると言えます

誤解されやすいのですが、漢方薬でも即効性を感じる場合もあります
西洋薬でなかなか改善しなくて、諦めていた症状が漢方薬ですぐに改善する場合もあります
もちろん、症状により長期服用が必要な場合もあります。

但し、長く続き悪化した慢性状態の場合などは、漢方薬でも改善が難しいとも言えます。
他の疾患と合併して進行している場合なども、難しいと言えます

これは西洋医学でも言えることですが、症状や進行状態で、
完治が難しい場合もあることは、ご理解頂けると思います。

西洋医学と東洋医学の特徴をご理解頂き、
症状や状況により、上手くご利用頂けると幸いです。 
  
   但し、漢方薬をご購入する場合は、専門の方にご相談し
  「証が合う」、漢方薬を服用するようにしてください。



白梅
白梅 posted by (C)プレティオ



【 闇 と 光 】

皆さん、「闇」というと良いイメージがないのではないでしょうか
悪いイメージが強すぎる・・・ と言えるのかもしれません
あなたは、「闇」に、どのようなイメージがありますか

光は、暗闇の中で、強い輝きを確認できます
逆に、闇も光がないと闇として存在できないといえるのではないでしょうか
闇と光は、お互いが、存在を確認できる存在で、
お互いになくてなならないもの・・・。 
 
美しい暗い夜空に輝く星は、「 光と闇 」のバランスある美しさではないでしょうか
まさに、人間にある「 真実の感性 」のように感じる私がいます


西洋医学と東洋医学も、同じと感じます。互いに必要な医療
あなたは、どのようにとらえていますか・・・。
他にも色々、
イメージや思い込み、決め付けなどはありませんか・・・
「 真実の感性 」が、求められている時代と感じる私がいます

あなたは、どう思いますか



梅にメジロ V
梅にメジロ V posted by (C)プレティオ



皆さん、如何でしたか

    「 内傷頭痛 」 や 「 東洋医学の捉え方 」  から
                        何かご参考になりましたか

自然哲学でもある東洋医学に触れ
      何かしら、医療や自然、自分と向き合う キッカケ となれば幸いです






【 備 考 】

写真 : フォト蔵の会員のお方より 「クリエイティブ・コモンズ」 の規定に基づいて、
      許可を得て共有させて頂いています。
      よって、ここからの無断の使用や転写はお断り致します。

                  
説明の表現について : このブログの「東洋医学」とは、
            中国医学より発展した、日本の漢方医学などを含めたものです。
            中国医学は、古くからの書籍や学説(者)などにより少々異なり、
            色々な「派」の考えの中で、発展してきた経緯もあります。
            また日本に伝わり発展した、日本独自の「漢方医学」でも
            異なる部分もあります。 しかし根源は、同じものです。
            よって、表現や説明にも様々な部分があり、奥が深い医学ですので
            あくまでもご参考にして下さい。


東洋医学 : 中国医学や漢方医学また薬膳の捉え方の一部を、ご紹介させて頂いています。  
       東洋医学は、奥の深い医療です。
       同じ症状でも、個人により漢方薬は異なる場合もありますし、
       また、異なる疾患でも同じ漢方薬が処方される場合もあります。
       ご興味のあるお方は、まず専門の医師や薬剤師の方にご相談ください。 








関連記事
スポンサーサイト

Trackbacks

trackbackURL:http://ainote0707.blog.fc2.com/tb.php/267-42c30dd8
該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。