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自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

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◆7  『野アザミ』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

巧みな受粉をする 『 (野)アザミ 』 さんのご紹介      
                                      【 薬草・医食同源 】


今回の主人公さんは、「(野)アザミ」さんです
道端や野原や土手に咲く、なじみ深い植物さんですね。 
お花の名前を知らない方や、ご興味がない方でも観たことある植物さんと思います
その(野)アザミさんについて綴りたいと思います


                   野アザミ  
                   野アザミ posted by (C)プレティオ


【野アザミ】
中国植物名 : 大薊 (たいけい)  
漢名 : 野薊
科名 : キク科 アザミ属 (多年草又は二年草)
頭状花序 : 多数の花が集まって、一つの花の形を作る。
生育場所 : 湿地を好む。非常に頑健。熱さにも寒さにも強い。
        
一言でアザミさんと言っても日本では約80~100種 世界では約300種もあるようです
なかなか似た種類が多く、見分けるのには難しいようです
お花の色は、紅紫色系が、稀に紅や白があうよそうです

アザミさんの多くが夏~秋にかけて咲きます。
ただ、「ノアザミ」さんだけは、春から初夏に咲くようです。 見分け易いですね。
この梅雨時期に枯れかけているアザミさんは、ノアザミさんになりますね


それと、お花の首が下を向いて咲くアザミさんもあります。
水が不足しているのでなく、そう言う種類のアザミさんもあるんですね


野アザミ
野アザミ posted by (C)プレティオ


【巧みな受粉法】
この鮮やかな色の花が咲く野アザミさんは、どんな受粉をするか調べてみました
これが、凄くて、面白いのですよ~

非常に軽い体重ながら、昆虫がお花に接触すると、アザミさんは鋭いセンサーでそれを察知して
筒状の中にある花粉を押し上げるようにして、「雌しべ」が長く伸びます
押し上げられた花粉が、昆虫に付き運ばれる仕組みで行われます
風雨などの天候による影響を軽減でき、受粉される確立をあげれますよね~ 
皆さんご存知でしたか



下の 「You Tube」は、そのアザミさんの花粉が、接触により押し出されるのが分かります
(お急ぎの方は、20秒程でも観て頂ければ幸いです。貴重な映像です。)


                                   miyakowasure001 さん撮影

お花の先の白いのが、花粉ですね。
自然界の、「スイッチ」のようなすばらしい感覚センサー
キク科の植物でみられる花粉放出ですが、アザミさんがもっとも観察し易いようです
通常の虫媒花と異なる、「的確に巧妙な仕掛けの受粉法を身に付けた」 キク科のアザミさんに
驚かされますね


【ネーミングの語源】
由来は色々あるようですが・・・、 
葉に棘があり、うっかり触れると痛い目に遭い
赤い花に 「 欺(あざむ)かれる 」ので、「アザミ」と呼ばれるのでは・・・とい説があるようです。

では次は、この棘について、少し綴りたいと思います


アザミ
アザミ posted by (C)花信風


【アメリカオニ アザミ】
上の写真は、棘がかなり沢山 ある 「アメリカオニアザミ」さんです
北米からの品種になるそうです。

このアザミさんの棘は、動物などから実を守るともされていますが、
アザミの種類によっては、アザミを食べる動物はいるようです。
しかし、このアメリカオニアザミさんは、すばらしいくらいの棘ですね~
人間は、うっかり触れないですね

実は、アザミの 「棘」 を利用している動物さんがいるんですね~
ヨーロッパアナグマは、アザミをいかにも気持ちよさそうに
この棘だらけの植物を、体中に激しくこすり付ける姿が、観察されているそうです
この植物の成分を使用しているのか、棘を活用しているのか、わかってないそうですが、
「 ひっかくため 」 に使われているのでは と考えられているそうです
それにしても、痛くないのでしょうか 皮膚の強さ 毛の強さ 
様々な、共生だなぁと感じます


自然界は、我々に、身近なもので補える事や、生きる知恵を教えてくれている事が
ここでも伺えます



準備万端
準備万端 posted by (C)花信風


キク科のアザミさんは、種にはタンポポさんのように綿毛がついていて、
風に乗って遠くまで飛ぶことができます

おまたせしました~、恒例の効能です
もちろん、紹介しているだけあって、あるんですね~

【民間療法】
使用部 : 「野あざみ」の 根 ・ 全草  
採取時 : 開花時期に採取して、天日乾燥する
特徴 : 患部の熱をとる。
     
≪効能≫
解熱・解毒・利尿・健胃・強壮・神経痛・止血・月経不順・子宮筋腫   などなど
漢方薬(十灰散:じゅかいさん)に配合され、熱証の出血などに使用されたようです。

≪外用≫
皮膚化膿・腫れ物・痔疾・乳腺炎・乳房炎   などなど
    (葉の生汁や水煎液を塗布したり、洗う)

で、上記に記載したヨーロッパアナグマは、外用的な薬効も求めて、こすり付けていたのか・・・
それはなぞですね
私たちが考えているより、もっと優れている行動をしているのかもしれませんし・・・


つんつん
つんつん posted by (C)ゆずか


【食する】

実は、野アザミさんは、昔から食べられてきた山菜でもあるんですね
暑い夏には、ほてった身体の熱を、取ってくれる山菜になりますね~
夏が旬のお野菜などは、熱をとってくれるものが多いですよ
例えば、 トマト、ゴーヤ、 キューリ、ナス    など
自然の摂理は、上手く出来ています。
なので、旬のものは身体に良いと言われている部分でもありますね

    P1010111_convert_20110622185706.jpg    P1010112_convert_20110622185730.jpg
    (お店横の土手のアザミ)   (アザミのゴマ油炒め)

≪ 調理法 ≫
灰汁が強いので、よく茹でて灰汁をとりして
新芽・葉は、お浸し・和え物・塩漬け・味噌漬け・油炒め・てんぷら・煮物などして
なんでも食べれるようです
根は、一年中食べれて、キンピラなどにできるそうです。

根の味噌漬けは、「山牛蒡」の名で売られているそうですよ
(注意:本当の山牛蒡は、毒性が強いらしいので注意してください

野アザミさんのお花は、ゴボウのお花にも似ているんですよ
実は、ゴボウもキク科であり、種は黒い粒状で「牛蒡子」という、生薬なんですよ~

ちょっと、お店を閉める時に横の川土手で、野アザミさんを少し摘ませてもらいました
茹でた後に、ベーコン・しめじ・コーンでゴマ炒めしていました。
もう少し茹でた方が良かったようですが、意外に美味しく頂けましたよ~。
料理したのが、なんせ私ですので・・・ (苦笑)
料理が上手な方なら、色々楽しめると思います
などによると、とてもお美味しいらしいでらしいですから~

野アザミさんは、薬草でも食でも良いので・・・
まさに、医食同源の山菜でもありますね~
基本的に食べれるものはすべて、使用方法次第で、薬にも毒にもなりますね
ここにも、「バランス」の大切さが、うかがえますね



野アザミ
野アザミ posted by (C)プレティオ


如何でしたか
見慣れた身近な、鮮やかな色のアザミさん
強い生命力で、受粉も巧みワザで、種も遠くに飛んでいける・・・
そして、昔から人間も親しんできたアザミさん
身近で今でも親しまれている野草達は、本当にすごい生命力です

アザミさんから、どんな事を感じましたか

様々な知恵で、子孫を残し共生している自然界
病気や予防をはじめ、様々な形で補い合い共生している自然界


より自然を感じて頂き、
自然や自分と向き合う、キッカケになれば幸いです


(平成27年6月25日に一部修正しています。)



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      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師の専門の方にご相談ください。 



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           植物達の繁殖や生育、自然界の環境を荒らさないように心がけましょう。
           採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
           この想いが、植物の力をより頂けるように感じてます



 

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