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自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

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◆52 『 コブシ や モクレン 達 』 自然の「触れ合い」と「贈りもの」

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花粉症にも活躍する『 コブシ や モクレン 』さん達のご紹介
  【 コブシ 民間療法 モクレンかの仲間たち 
    「辛夷」の生薬  中国の性質の捉え方 花粉症 漢方薬 様々な社会問題 】




皆さんは、どんな花に春の花を感じますか
別れと出逢いの時期でもあり、思い出の花も色々あると思います

春は、桜、チューリップ、菜の花など 誰もが知る
春を感じるお花が多いですね

私は、3月~4月、コブシやモクレンの咲いた木を見かけると、
元気を頂き、春本番と感じます

今回は、そんな、コブシやモクレンについて、綴りたいと思います



          蕾(モクレン)
          蕾(モクレン) posted by (C)プレティオ



【 コブシ 】

科名 : モクレン科

地方名 : ヤマアララギ、コブシハジカミ

生育 : 日本特産で、山地に生える落葉高木 。
     観賞用としても栽培される。

開花期 : 4月頃、葉がでる前に白色の6弁の花を咲かせる。

果実 : 9~10月頃、袋果を結実させる。

   この果実が、握り拳状にみえることから名づけられたと言われています。



ハクモクレン
ハクモクレン posted by (C)カノープス



【 民間療法 】

薬用部 : 花の蕾  (辛夷:しんい)

   日本 → コブシ の他、モクレン、タムシバ が同じく使用されていた。
   中国 → モクレン

採取 : 春の初め、開花前の花のつぼみを採取して、天日又は陰干し乾燥する。
     タムシバも同様に使用できる。
     タムシバの花弁は、コブシより細長いのが特徴で、芳香がある。
  
薬効 : 蓄膿症、鼻づまり、鼻炎、鎮静、鎮痛、頭痛    など

使用法 : 乾燥した蕾を、煎じて服用する。
     又は乾燥した蕾を粉にして、服用する。   など

     但し、独特な香りがあり飲みにくい場合も。。。

注意: 体を温める薬草なので、
     大量に摂取すると眩暈や目の充血を起こす場合がある。



モクレン 開き始める
モクレン 開き始める posted by (C)花信風



【 モクレン科の仲間達 】

《 コブシ 》
上記をご参照ください。
花の下に葉がついている。コブシは、平地に多く見られます。

《シデコブシ》
葉が出る前に、白、またはピンクを帯びた花を咲かせます。
落葉小高木。日本の固有種とされ、別名が「ヒメコブシ」です。

《 タムシバ 》
花のすぐ下に葉がないのが特徴。また、萼片は無毛で、山地に多く見られます。
別名を「ニオイコブシ」といい、 他に「カムシバ」の別名も持ちます。
葉を噛むと、キシリトールのような甘味がするためにこの名前がついたようです。

《(シ)モクレン 》
花が紫色である。シモクレン(紫木蓮)の別名もあります。
ハクモクレンとは異なり、花びらは舌状で長く、実は赤くなります。
海外では、「マグノリア」と呼ばれています
シモクレンは、大きくなっても5m程度です。
シモクレンの花は、常に半開き状態です。

《 ハクモクレン 》
モクレンの仲間で白色の花を咲かせます。
ハクモクレンの花は、日が当たると開き、暗くなると閉じます。
ハクモクレンは高さ15mにもなる高木になります。


上記のモクレン科達には、香りの強さなどは異なるものの、
芳香があるのも特徴です。



モクレン(白木蓮)の花
モクレン(白木蓮)の花 posted by (C)カノープス



【「 辛夷 」の生薬 】

日本では、中国の辛夷(モクレン)が日本に伝わる前、
コブシ、タムシバの蕾も、生薬の「辛夷(しんい)」として
使用されてきた経緯があります
それは、民間薬として大差がなく、それぞれ混同利用されてきたからのようです

現在の市場品のほとんどは、
ほぼ同様の効果を持つタムシバ(ニオイコブシ・カムシバ)の
つぼみが使用されているようです

ただ、どの生薬にもいえ、種類や産地によって、含有量が異なっているのが
一般的です。
また、単に含有量が高いから、良いとも限らないともいえるのが
自然の植物(生薬)と言えますね



こぶし
こぶし posted by (C)プレティオ



【  「 コブシ 」 辛夷(しんい)の 中国によるt性質の捉え方  】


 ・六味の性質 (味の性質)            : 辛

 ・五気の性質 (温・寒)             : 温

 ・帰経    (関係深い作用する五臓六腑・経路) : 肺、胃 

 ・中国薬効   : 祛風通竅  [ 風を除き、竅(アナ)を通す ]



モクレン1
モクレン1 posted by (C)花信風



【 花粉症 】

今はやりの花粉症の鼻つまりに、とても効果があるとされる薬草です
ただ、温める性質であるので、体質によっても注意が必要です
もちろん、良いからと多量に摂取するのも問題です

この花粉の時期に開花するモクレン科の仲間たちは、
自然界の贈り物ように感じます

花粉症を、どうも「花粉」のせいにしている人間では
実は、花粉を持ったお花の蕾が、花粉症に効果がある・・・
花粉が悪いわけでなく、人間達の自己責任であることも、
気づく必要があるのかもしれません。。。

現在使用される漢方薬でも、「辛夷(しんい)」は大活躍してくれています
続いてその漢方薬についてご紹介したいと思います



じゃんけんパー!!指が多いけど♪
じゃんけんパー!!指が多いけど♪ posted by (C)ここわんこ(ゆっくり活動中) シデコブシ



【 漢方薬 】

漢方薬では、生薬として、上部の熱を散じて、頭痛、頭重、鼻塞を治することから
この時期、体質「証」によって、
辛夷の配合された漢方薬が、花粉症にも使用されています

辛夷の生薬が含まれる代表的な漢方薬に
  ・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) 
  ・ 葛根湯加辛夷川芎(かっこんとうかしんいせんきゅう)
  ・ 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

患者さんで、「病院で花粉症と言われました」と来店される方でも
症状をうかがえば、一時的な症状の場合の方もいます。
その場合は、漢方薬を数日飲めば完全に良くなります

但し、そのまま放置してしていると年々悪化して
花粉症になってしまい、治りにくくなる場合もあります

花粉症などの、鼻の症状が出た場合は、早めに漢方薬で処置するのも
ひとつの改善策と言えます
漢方薬の得意分野と言え、お薦めですよ

もちろん、自己の体質管理も大切と言えます
睡眠や食事など、日常の改善の努力も必要ですね。



ハクモクレン
ハクモクレン posted by (C)カノープス



【 様々な社会問題 】 

上記しましたが、現在、西洋医学で、季節による鼻炎などの症状は、
残念ながら、「花粉症」とされてしまう場合も多いと思います

花粉症などで使用される西洋のアレルギーのお薬は、あくまでも予防薬であり
完治させる薬でないので、毎年悩まされるのが現状です。
それも患者さんが増えていく一方・・・

また完治しないと、諦めている患者さんも多いと言えます
この場合、完治する可能のある患者さんまで、
持病になる場合もあり、とても残念に感じています

もちろん、西洋医学が悪いといっている訳ではなく、
漢方薬の良さが、どうしてもっと注目されないのか・・・
アジアの日本なのに、とても残念に感じています
多くの漢方関係者が感じている事だと言えます。

医療費が莫大になっているのは、こんなところにも要因があると思います
意外に、自分たちで気づかずに、自分たちで首を絞めている状態の
社会問題が多いと言えそうです

このような問題は、一体どうやったら改善できるのだろう・・・
もし根本問題に気づいたとしても、問題が山積み・・・
とことん落ちるとこまで落ちないと、学べない人間なのでしょうか・・・
どこまでいけば、人間は大切なことに気づけるのでしょうか・・・

人間は、学んでいる「意識生命体」。  完璧でないのは当然なのですが。。。

色々な疑問と共に、複雑な想いが浮上する私がいます

あなたは、どう思いますか



          木蓮の乱舞
          木蓮の乱舞 posted by (C)プレティオ



皆さん、如何でしたか
   花粉症にも活躍する「 コブシ・モクレン 」 さん から
              どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです




                


【 備 考 】

写真 : フォト蔵の会員のお方より 
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注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      伝統や民間療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、正式な医療とは異なります。
      よって、使用容量などは掲載しておりません。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師などの専門の方にご相談ください。 

また、「中国の性質の捉え方」は、作用の視点をどこに置くかで
      書物により内容が異なる場合もあります。
      あくまでも、ご参考にしてください。


【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、
         必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
    





   

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