自然と共に歩む 『愛の手』 だより ✦漢方薬剤師のブログ✦

漢方薬(中医学)や生薬・薬草など自然を主体にご紹介し、現実的に感じることも色々綴った記事です ☆彡

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◆30 『モモ』  自然の「触れ合い」と「贈りもの」

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誰もが知っている、柔らかく甘い果物の『 桃 』 さん 
              【 ネーミング 民間薬 漢方薬 時代の流れ 自然哲学・科学と漢方  】
 



桃の実
桃の実 posted by (C)花信風



不安定な天候の6月がすぎ、早くも7月になりました。  
皆さんお変わりないですか

この時季に、スーパーに並びだした果物の「もも」は、皆さんもご存知ですよね

私の好きな果物のひとつでもあります
赤ちゃんのお尻のような かわいい「 桃 」ですよね

また、お花は、バラ科の 梅や桜などとよく似ていますよね
品種も増えており、時には区別し難いことがあるほどだと思います。

今回は、そんな桃さんについて、綴りたいと思います



        桃
         posted by (C)プレティオ



【 もも 】
科名 : バラ科
生薬名 : 桃 (とう)
原産 : 中国原産で、日本に渡来して品種改良される落葉樹。 
      観賞用とハナモモと 果実栽培用のモモがある。
開花期 : 3、4月頃   
果実 : 7月~9月頃
花 : 一重の5弁花と八重がある。 桃色・白・紅桃色が多い。



モモ 桃
モモ 桃 posted by (C)花信風



【 ネーミング 】
桃のネーミングの言い伝えはどうでしょうね

花や果実が木に沢山つく意味から 「 百 」 → 「 もも 」 の説。

漢名 「 桃 」 の字の兆 (ちょう) は、肇(はじめ)の意味で、
「 母なる妊娠の 兆し を現すときに食べる木 」 の意味から生まれたとい説。

など、色々あるようです

中国や韓国などでも、古代から「 桃 」は、女性の象徴の樹であり、
日本の、「 桃の節句 」 がその代表といえると思います


では、そんな 「 桃 」 の民間薬として、どのように使用されてきたのか
続いて綴りたいと思います



間白き 花桃
間白き 花桃 posted by (C)花信風



【 民間薬 】
≪ 蕾 : 白桃花 ( はくとうか ) ≫

      採取 : 開花直前の蕾を採取して天日乾燥する。

      薬効 : むくみ、利尿作用、尿路結石、乾燥の便秘 のどの渇き など

      注意 : 妊婦や老人や虚弱の人は、注意が必要。 



桃の実
桃の実 posted by (C)@ponyobei


≪ 葉 : 桃葉 ( とうは ) ≫

      採取 : 6、7月頃に葉を採取して、天日乾燥する。 (若い葉がよい)

      薬効 : あせも、湿疹、かぶれ、脱肛、など

      使用法 :外用 → 生の葉もしくは乾燥した葉を入浴剤などとして使用。 


 
桃花1
桃花1 posted by (C)花信風

 
≪ 果実 : 桃 ( とう ) ≫ 

      薬効 : 乾燥の便秘、喉の乾き お腹の冷え、しゃげ作用

      五味 : 甘
      五性 : 温性
      帰経 : 肺、肝、胃、大腸

      注意 : 妊婦や胃腸に熱がある人は多食しない。



桃の実 2
桃の実 2 posted by (C)花信風


≪ 種子 : 桃仁 ( とうにん ) 桃核仁 ( とうかくじん ) ≫

      採取 : 成熟果実の中の核を割った中になある種子を、天日乾燥させる。

      薬効 : 浄血作用、消炎鎮痛、生理痛、生理不順 、乾燥の便秘 など

      五味 : 苦甘  
      五性 : 平  (温性と寒性の中間)
      帰経 : 心 肝 大腸  

      注意 : 妊婦や貧血気味の人は服用しない。



如何ですか
意外に、沢山の部位が使用できます
今までの果物の  「 桃 」 とは、視点が変わるのでは、ないでしょうか

では、漢方薬としての使用はどうでしょうか。。。
次は、桃に関した、漢方薬について綴りたいと思います



乙女会
乙女会 posted by (C)花信風


【 漢方薬 】
上記で説明しましたが、実は種の 「 桃仁 」 は、現代でも生薬として
そして、漢方薬で使用されています

桂枝ぶくりょう丸 (けいしぶくりょうがん) 
潤腸湯 (じゅんちょうとう)
桃核承気湯 (とうかくじょうきとう)
疎経活血湯 (そけいかっけつとう)     などなど

「 桃仁 」 の、滞った血の流れを改善したり、血のうっ血なども改善して巡りをよくする作用や
腸を潤し通便する作用があり、主に生薬として活躍してくれてます

通常食べている果物が、民間薬として使用されてきたのみでなく、
核の中の種が、薬として身近で使用され、また活躍してくれています
意外では、ないでしょうか 

昔の人は、自然を出来るだけ無駄なく、有効的に使用していた事がうかがえますね

今年の夏、桃を食べる時、いつもと違った味になるかも。。。


但し、血の巡りを改善する(お血改善)作用がある漢方薬や生薬は、
妊娠中の方や妊娠さている可能性のある方は、流産する危険性があるので、注意が必要です
桃仁の生薬が入っている漢方薬は、自分の判断で服用しないで下さいね。 



桃
posted by (C)@ponyobei
  


【 時代の流れ 】    
民間薬としての桃さん、漢方薬としての桃さん、
それどれの 幅広い活躍をしてくれている桃さんについて 綴りましたらが、如何でしたか

民間薬として
昔は、子どもの夏のあせもなどに 「 桃の葉 」 がよく使用されていました
季節も、ピッタッリですよね

しかし時代の流れから、現代はエアコンなどもあり、
夏に 「 あせも 」 が出来る事が、減っています
「 あせも 」 どころか、汗をなかなか、かえけない人も増えている程です

「 あせも 」 ができない環境で過ごせる事は、有り難い事ですが、、、
でも、それが本当に、良い事で良い状況と言い切れるのか、疑問でもあります

意外に、便利になった事に頼りきっている人間であり、その分自然に備わっている抵抗力や体力を
気付かずうちに、自ら手放しているようにも感じます
私もその一人

今の節電を必要とする状況は、原発問題だけでなく、様々な問いかけが混在しており
真剣に見直す、考える時であると言えるのかもしれません。  




乙女の素顔
乙女の素顔 posted by (C)花信風


【 自然哲学・科学と漢方 】
桃さんをよく考えると不思議です
桃の実は、とてもデリケートで、少しでも打つと傷み易い果物です
でも種は、その果実の中の硬い殻で守られています。

その桃の種である 生薬の 「 桃仁 」 には、上記で紹介したように
血の巡りが滞ったり、うっ血した状態である「 お血 」の症状を除き血行を促進する
作用などがあります

例えば、打撲などによるうっ血、生理不順・生理痛、脳卒中後の後遺症 など
に用いられる、生薬です。

桃の果実が、打撲に弱く痛みやすい状態は、
まるで人間の打撲の状態を見せているようです

また、生理不順や生理痛の症状に良いのは、女性の症状です。
桃の実が、女性や子どもの肌のように捉われたりもします。
上記した、女性の象徴とされる部分とも繋がるひとつだと感じます。

自然界の薬草や生薬などは、人間に分り易い形式で、 もしくは何らかの形で
その植物などが何かしら、人間を助けてくれる効果や役割がある事を
メッセージで伝えている場合があり、それは意外に少なくありません


偶然で、こぎ付けだと思う方もいるかもしれませんが、
インディアンのメディスンも、この事を言い伝えています
私は、自然界の優しさを感じます

ちなみに 中医(漢方)学では、臓器を五行説で表現しています。
例えば、心臓は、自然界の 「 火 」 として捉えています

 火が消えると、温めることがでません。
 火が炎上し過ぎると、火傷して害が及びます。

それらを、心臓の機能に当てはめて捉えています。 なるほどと思われませんか


この考えが、医学として2000年以上使用されている事実です

これらは、「 自然の摂理 」の捉え方と表現できると思いますし、
中医学が 「 自然科学や自然哲学 」と言われる部分です


あなたは、どう思いますか

 


        モモ満開
        モモ満開 posted by (C)@ponyobei



皆さん、如何でしたか
       あなたは、果物でなじみ深い 「 モモ」  さん  から
                              どんなメッセージや何を感じましたか
  

より自然を身近に感じて
      何かしら、自然や自分と向き合う キッカケ となれば幸いです






【 備 考 】
写真 : フォト蔵の会員のお方より 許可を得て共有させて頂いています。
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      (大切なフォトを、ありがとうございます)


注意  :  このサイトでは、あくまでも、
      民間や伝統療法として、植物などのご紹介をさせて頂いています。
      地方により使用法や用量も様々であり、医療とは異なります。
      また、病気やお薬との飲み合わせなども、ある場合があります。
      ご使用の場合は、医師又は薬剤師などの専門の方にご相談ください。 



【 マナーのお願い 】
環境保護 :  自然の植物を採取する場合は、
         採取可能な植物か確認をおこない、必要な分だけ採取するようにしましょう。
         使用部位や、類似の毒性の植物などにも注意をしましょう。
         自然界から分けて頂く気持ちで、植物達の繁殖や生育、
         自然界の環境を崩さないように心がけましょう。
         採取後の、自然界への感謝も忘れずに心がけたいものです。
         この感謝の想いが、自然の恵みや癒しを授かり、
         自然との共存に繋がる部分であると感じてます。
   







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